旅と日常のあいだ

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南極旅行11 クルーズ2日目。やまない揺れと、船内での過ごし方

昨日の夕方に出港した船は、南極半島に向けてドレーク海峡を横断中。夜の間もずっと揺れていたようだけど睡眠をさまたげるほどではなかった。◆前回の記事はこちら(南極旅行10 探検船の初日。客室の様子と、魔のドレーク海峡への備え

朝7時、超おもしろい夢を見て大爆笑しながら目が覚めた。平和。口の中がめちゃくちゃに乾いて嫌な感じなのは、船酔いのせいなのか笑いすぎによる乾燥なのか。

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朝食はブッフェで、メニューの種類が豊富、パンもジュースも選び放題、どれもおいしそうで食べたいものいっぱいで嬉しくなった。オムレツとかスープとか、実演しながらよそってくれるコーナーもあってすごくよい。スタッフのひとりに「ミソスープだよ」と勧められたものが、表面に辛味油が浮いた麺入りの汁物だったのはちょっと残念だったけど(あれはどっちかというと担々麺)。

さて、海峡を渡る二日間のあいだ、船に閉じこもったままで一体どうやって時間を過ごせばいいのだろうかと思っていたのだが、その心配は無用であった。クルーズのスタッフは南極のプロフェショナルであり、生物、気候、地質、歴史などさまざまな分野の学者でもある。船内のラウンジでは彼らによる1時間くらいの南極講座が午前2回、午後2回くらいで開かれるので、これにたくさん参加した(するもしないも自由です)。

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鳥類学者によるペンギンの講座。スクリーンを見ながら、イヤホンで同時通訳を聞きながら。ペンギンには羽が抜けて新しいものに生えかわる、三週間の換羽期というのがあるそうだ。その間は海中に入れない=えさをとって食べることができない。そのため事前に食べまくってぷくぷくに太っておく必要がある、など。知らないことだらけで興味深く聞いた。ちなみにその間にも船体は揺れる揺れる。

船内にはヨガスタジオやジムもあり、ここで身体を動かすもよし。ヨガインストラクターがいて決まった時間にプログラムが組まれているので、これにも参加してみた。専用の部屋にヨガマットを敷いて、45分ほど身体をのばしたりひねったり。気持ちいい。というか、そうでもしなけりゃ絶対的に運動不足&食べ過ぎで身体が重くなるだろうからまた参加しよう。ちなみにヨガの最中にもやっぱり船は揺れており、窓の外に見える水平線が信じられないくらい上昇と下降を繰り返していた。

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自由に使えるくつろぎスペース。24時間、コーヒーや紅茶を自由にいれることができる。ここで何度もミルクティーを作り、ラウンジに持っていって講座中に飲んだり部屋で飲んだりした。

ランチ(朝とはメニューがガラリと変わり、肉や魚のメイン料理、ごはんやグラタンやポテトや麺などの主食系、スープ各種にサラダバーにデザートバーにと目移りする内容)を食べて、午後は全員必須のバイオセキュリティ。南極上陸の際には外来種の持ち込みが厳禁なので、自分が持ってきた帽子とかバッグとか手袋とか、上陸時に使うつもりのアイテムをすべてクリーニングしなければならないのだ。スタッフにアイテムを渡し、リュックサックや防水パンツはポケットひとつずつの内側までぜんぶ、ニット帽や手袋も細かいところを裏返してぜんぶ、掃除機をかけてもらった。

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そのあと、空いた時間で船内探検。操舵室がオープンになっていて、いつでも自由に見に行けるのが楽しくて、このあとの滞在中に何度も足を運んだ。広い窓辺には双眼鏡と図鑑が置いてあって、鳥とかペンギンとかを見ることもできる。乗船二日目の時点ではまだ発見できなかったけれど。

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タブレットに、海図と現在地が表示されている。いま、間違いなく自分の人生で一番の南端にいるんだけど、めざす南極はまだまだ先なのだった。

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操舵室から見下ろす甲板。海のほかには何も見えない。この方向だけでなく360度すべて、水平線しか見えない。すごく自由なような、あまりにも心もとないような。

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「それにしてもまあ、よくうねる波だこと……」

揺れは日常と化しており、だからといって身体がそれに慣れるわけではなく。目立った症状こそないものの、確実に気力がむしばまれている感があった。船内で代理店の担当者とか日本人参加者に会ったときは、「船酔いはどう?」があいさつみたいになってたもんな。このときの私の体調は普段に比べて85点くらい、夫は60点くらいか(私調べ)。

このあと夜にかけてウェルカムパーティー&ディナーに続く(もりだくさん)。

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