旅と日常のあいだ

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南極旅行12 ドレーク海峡の揺れっぷりと、初ディナー(不完全燃焼)

南極船オーシャン・エンデバー乗船の二日目、船はひたすらにドレーク海峡を進んでいく。◆前回の記事はこちら(南極旅行11 クルーズ2日目。やまない揺れと、船内での過ごし方

揺れて危ないので、船内を歩くときには常に手すりを使うようにと指導があった。気持ち悪くなったときに使えるよう廊下のあちこちにエチケット袋が用意されており、それがまた、この揺れから逃れられないことを示していてなんだかなあ。

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船内には大きなモニタが設置されていて、当日&翌日のスケジュールや注意事項が書かれているのでチェック。

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廊下には、南極で見られる動物の図表とか生態説明とか、食物連鎖の話、氷河の話、風速の話、気候の話などなどいろいろな資料が貼ってある。

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今回のクルーズ中にスタッフが見つけた動物の一覧表もあった。このあと日が進むにつれて、見える動物の数も種類も増えていくのが楽しみ。ちなみに南極にクマはいない。旅の前、「南極に行く」という話をすると結構な高確率で「クマとか見えるの?」と聞かれたけれど、クマがいるのは北極だ。南極にいるのはペンギン、アザラシ、アシカ、クジラ、カモメなど。南極にカモメがいるなんて、今までまったく知らなかったというか考えたこともなかったけど、実際いくつかの種類が見られた。カモメはいいなあ、海の揺れとは無縁でうらやましいよ。

スケジュールによると、19時からは船長主催のウェルカム・カクテル・パーティがあるとのこと。なんだかクルーズ船っぽいおしゃれな響きだなとドキドキしながらラウンジへ。カクテルパーティといってもドレスコードは一切なし。そもそもツアー申し込み時から「船内にドレスコードはありません、ラフで過ごしやすい格好で」と言われていたとおり、乗客はみんなTシャツとかセーターとかフリースを着て、足元はスニーカーが基本だ。(余談だけど、総勢170名の乗客の中にひとり、真っ白なレースのドレスと真っ白なハイヒールの女性がいた。しかも彼女は毎日この格好をしていたので相当に目立っていて、南極に行くのにそのファッションてどういうことなの?上陸時にはどんな格好をするの?と、クルーズ中ずっと私の興味を引きまくったことであるよ。)

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グラスが配られ、クラッカーとかミニサンドイッチとかのプレートが回ってきて、船長以下、料理長、客室係のリーダーなどのあいさつ。「船は南極半島に向けて順調に進んでいるが、半島付近に到着後、いつどこで上陸をするかはそのときにならないとわからない。上陸ポイントは日々の気象条件を見ながら決定するので、ツアーごとに回数も行き先も違う。また、上陸予定だったものが天候の影響で中止になることも珍しくないが、それが南極だと思ってほしい」。

そうなんだよね、行程表では一応、3日間で移動、3日間で数回上陸、また3日間で移動となっているけれど、そのとおりになるかどうかは南極の都合次第。悪条件が続いて上陸できず、ということになっても文句は言えないのだった。ここまで来て南極に立てなかったら……ペンギンを一羽も見られなかったら……。それはそれでネタとしてはおいしいな、と思った。そうだとしても、ウシュアイアで先走って購入した氷山とかペンギンの絵はがきは「こんな風景が見えるはずでした(涙)」って書いて使えばいいし。

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このあと(手すりをつかみながら)レストランに移動して夕食。すごくないですか、これが今夜のディナーの見本。前菜3種類、メイン3種類、デザート3種類から各1種類を選べる。さらにスープにパンに口直し、ドリンクはアルコールも含めて飲み放題。これが毎日続くのだ。

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ひとりひとりの席にメニューとカトラリーがセットされ、朝や昼のランチとは違うちょっとフォーマルな雰囲気。しかしテーブルの上の黒色が何かといえば、これ、白いクロスの上に、ゴム製の滑り止めマットが敷かれているのである。これがないと、スプーンもお皿もグラスもススーッと動いてしまうから。それほどの揺れの中でディナー。お、おそろしい。ていうかもう、おかげさまで船酔いは確実に進行しており、残念ながら食欲不振。私も夫も前菜とスープは食べたけれど、メインはやめとくか……となって、たいへん遺憾ながら途中で席を立った。夫はもう一刻も早く部屋で横になりてえ!って感じの不調ぶりだったし、それを制してまで一人で食べても楽しくないし、なにしろ一日疲れたし。

手すりを頼りに部屋に戻って乗船二日目は終わり。今夜もドレーク海峡の揺れに身を任せつつ、早いところ海峡を抜け出せますように。

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