旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



パリ旅10 昼間で寝て、散歩して、気ままなパリ暮らし風の1日

パリ6日目の旅行記。前回の記事はこちらです

 今日も快晴である。午前8時に起きたら昨日から悪かった体調が奇跡の完全回復!

……ということはなかった。残念ながら頭と体がぼーっとする。Mちゃんが楽しみにしていたオペラ座、一緒に行きたかったけれども無理は禁物だ。私は部屋でのんびり過ごすことにする。

朝ごはんは、前の日にストレーで買ったケーキの残りを食べた。Mちゃんはおでかけ。広場を歩いていくMちゃんを、アパルトマンの5階の部屋の窓から手を振って見送る。これはこれでおもしろい。葛根湯を飲んでベッドへ。正午まで眠った。

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ベッドのそばの窓から見る、パリ5区の風景

再び起きると心身が何やらすっきりしたのでシャワーを浴びる。掃除機をかける。お腹がすいたのでお昼ごはんを買いに行く。まるで普段の休日のようだ。旅先のパリの月曜日とは思えない日常的動作。

昨日までに現金を使い切っているため(全財産を寄せ集めてジェラートを食べたせい)、何を買うにもクレジットカードで支払わねばならない(現金をおろすのが面倒なので)。すぐそばにあるムフタール通りのクレープ屋さんで店員さんにカードが使えるかと尋ねるも、答えはノン。そばのパン屋さんに行くと5ユーロ以上ならOKと言われたので、ツナのキッシュとミルフィーユケーキを買った。あわせて6.4ユーロ。部屋に持ち帰り、白ワインとともに一人で昼食とする。ラジオをつけて、何を言っているのかまったくわからない仏語放送を聞きながら。Mちゃんも今ごろランチかなあ。食べたいって言っていた牛肉のタルタルを注文してるかしらん(あとで報告を受けたところによると、タルタルを食べて非常に美味しかったものの、ボリュームがありすぎて無念の途中棄権だったそう)。

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ツナいっぱいのキッシュ。パン屋さんで温めてくれた

甘いケーキも食べて元気になったので近所を散歩。地図とカメラだけ持ってぶらぶらする。観光地でもなんでもない街角に、学校終わりの時間帯なので子どもがいっぱい。カラータイツにバレエシューズを履いて、コートのウエストをキュッとしめてる8歳くらいの女の子とか、かわいいな!

ガイドブックでよく見るケーキ屋さん、Carl Marletti(カール・マルレッティ)が近いので行ってみた。月曜の今日は定休日だが、どんな様子かだけでも見られないかなぁと思ったが、当然ながらスタッフの姿もケーキも見ることはできず。ここは次回ぜひ行ってみたい。

さらに歩いてモスケへ。パリ最大のイスラム寺院であるらしい。タイルやモザイクの模様がきれい。

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地図を見ていたら近くに円形劇場(のあと)を発見。探検気分で足を延ばしてみる。街中にぽかりと現れる、階段状のすりばち公園。平らな部分で大人も子どもも遊んでいた。階段の座席では、おばあちゃんたちが座ってのんびりしていたり。ミヒャエル・エンデの「モモ」を思い出した。壊れかけの劇場のくぼみにモモは住んでいて、そこにやってくるさまざまな人の話を聞いてあげるんだよね。あとで調べたら、この劇場が建てられたのは紀元前のことらしい。すごいなあ。

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劇場に続くこの階段!秘密めいていて、探検気分が盛り上がる

▼これでした、リュテス円形劇場

http://tokuhain.arukikata.co.jp/paris/2013/06/post_27.htm

部屋に戻る途中、そういえば近くにヘミングウェイが住んでいた家もあるのだったと思い出し、どんなものかいなと見に行った。建ち並ぶアパルトマンの一角、壁にプレートが掛かっている以外は特になんということもなく(一冊も読んだことがないから思い入れもなし。今度読もう)。

夕方、部屋で荷造りをしていたら(明日はついにパリ最終日)Mちゃんが帰ってきた。おかえり! Mちゃんはオペラ座や買い物を楽しんだ様子。お互いに日中の報告をして、20:30からのサント・シャペル寺院でのコンサートにあわせて出かける準備をする。

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パリの夕暮れ、セーヌ川近く

サントシャペルにて、寺院内に誘導されるとき、先日の一般見学とは違うルートを通った。灯りの落ちた回廊を通って夜の教会へ。そのシチュエーションだけでわくわくする。座席ランクは3つ、ステージに向かって10列くらい椅子が並べられ、前から3・3・4で区別されていたのだが、結果的にはほとんど差がなかったように思う。いちばん安い席の私たち、前から7列目に座った。1時間ほどのプログラムで、バッハのバイオリン独奏を聞く。

外に出たら、目の前に明るすぎる満月が。そういえば、今日はいわゆるスーパームーンなのであった。帰り道に通ったノートルダム大聖堂も、荘厳さパワーアップ。

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今日は一日、とてものんびりと過ごした。観光地に行くでもなし、ひとり気ままに近所を歩いてごはんを買って(掃除もしたしラジオも聴いたし)、友達の帰りを待ってまた一緒に出かけるというこのゆるさ。悪くない。

そんなこんなでパリの最終夜。カップスープに米菓子を入れてふやかした特製メニューを食べ(昨日に続き二度目。妙にくせになる食感なのだよ)、すっかり居心地のよくなってきた我らの城とも今宵限りでお別れである。明日は昼過ぎの飛行機に乗るから、空港に行くその前にラデュレで朝ごはんを食べようということだけ決めて、おやすみなさい。

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この日、ついにMちゃんと服がおそろいになった。日本から持参した偶然同じ柄の服、ここで二人の着回しローテーションが重なった。買ったばかりのオサレ手袋とともに撮影!