旅と日常のあいだ

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パリ旅11 ラデュレであこがれの朝ごはん、パリにお別れ

パリ7日目、いよいよ最終日の記録。前回の記事はこちら

tokotoko.hatenablog.jp

今日はシャルルドゴール空港から帰国便に乗る日。朝7時に起床。昨日までの体調不良は回復した。荷物をまとめゴミをまとめ、戸締まりを確認して部屋を出る。さようなら私たちのアパルトマン、1週間の小さなパリ暮らし。さようなら、連日遅くまで騒がしいコントレスカルプ広場。このにぎやかさ、嫌いではなかったよ!

帰る前に、パリでどうしてもやっておきたいこと、それは、ラデュレで朝食を食べること。メトロでオペラへ、そこからトランクを引き引き大通りを歩いて、グリーンの外観も麗しきラデュレ・ロワイヤル店へ。

何を食べたいかって、フレンチトーストである。ラデュレには朝ごはんメニューがいろいろあるのだけれど、なかでもフレンチトーストが有名! ただしフランスではフレンチトーストとは言わない。あのメニューは「パン・ペルデュ(pain perdu)=失われたパン」と言うのだって。失われたパン、つまりダメになったパンを復活させる食べ方という意味で。

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そのパン・ペルデュ、食パンやバゲットではなくバターたっぷりのブリオッシュを使っている。こんがりした焼き色がたまらない。食感も、歯ごたえも、バターのリッチな感じもあって実に美味しいのであった。メープルシロップシャンティイホイップクリーム)が付いてきて、カップに盛られた二人分のシャンティイのまあ大量なこと! コーヒーカップより大きいぞ。味は濃厚なのに口どけは軽くあっさりしていてすごく好み。朝っぱらからの大量クリームに友人Mちゃんは早々にお手上げ、全体の7割くらいを私が食べたかも。クリーム担当はまかせろ。

大定番のマカロンを買うこともなく店を後にし(かさばるし割れるし日本でも買えるし)、ロワシーバスで空港に向かう(行きと違って窓ガラスが割れる珍事件も起こらず)。機内食のポークカレーをやたらと美味しく感じたのだけれど、ごはんがちょっと柔らかすぎるよエールフランスさん。

行きに見た映画3本がどれもうすぼんやりして楽しめなかったので、「帰りはもっと派手でわかりやすいのを観る」との決意のとおりに2本を観た。「アデライン、100年目の恋」、主演女優が美人でそれだけで満足、ただしストーカー気質のハリソンフォードはしつこくて気持ち悪い。「キングスマン」、強くて賢くて礼儀正しい英国紳士、しかもスパイって最強。ああ、コリン・ファースさま!

* * * * *

12時間後、午前8時30分に関空着。もう遊びまわる体力のない私とMちゃん、空港であっさりと解散する。大阪駅でハーブスに寄る気力だけは残っていたのでケーキを買った。あと、蓬莱の肉まん。

新幹線で朝ごはん。においをぷんぷんさせてすみませんね

 

家に着いて荷物の整理をしていたら、一年に一回くらいしかうちに来たことのない妹から、狙い澄ましたタイミングで「近くにいるから遊びに行ってもいい?」というメールがきた。あんた完全におみやげ目当てだろ!って思ったが、度量の大きい姉はこころよく迎え入れ、ほかの人にあげるつもりだったモネの絵ハガキやクッキーやモノプリのエコバッグやアクセサリーなどを惜しみなくあげたのでした。ハーブスのケーキはあげなかったけど。

これまでに一緒に国内のあちこちを旅したMちゃんとの、初めての海外旅。同じ趣味に関しては二人でぐいぐい深追いし、そうでないところには「へえ、そういう世界もあるのかー」って興味は示しつつもお互いに自分を疲れさせない、たぶんそういういい距離感。ありがたや。

旅から帰ったらおみやげの集合写真を撮るのが私の恒例

(メモ) 持って行ったけれど必要なかったもの

街歩き用とは別の、ちょっとおしゃれなパンプス。足の甲が広く開いているデザインなんだけど、あの寒さの中で履く気にならなかった&おしゃれして出かけるようなシーン(レストランとか)には行かなかった。そのくせトランクの中でかさばるから、次はもう持って行かない。

以上、一週間のパリ暮らし旅、全11話でした。これにて完。

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