旅と日常のあいだ

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金沢、老舗和菓子「村上」のカフェにて抹茶レモンあんみつを。

友人と、金沢にある【菓ふぇMURAKAMI】へ。老舗和菓子店「村上」が運営するお店で、モダンで洗練された雰囲気のカフェ。別の店でランチを食べたあと、13時頃に行ったら満席だった。案内を待つ間に、売り場の和菓子(買って帰れる)を眺めたり、椅子に座ってカフェのメニュー表を眺めたり。

この時期はかき氷が人気のようなのだけど、待ちスペースの冷房が強いのなんの、肌の表面がぞわぞわと冷えてくる。待ってる間にかき氷を食べる気が失せる寒さ、薄手のフリースでも着たいような体感温度だったよ。私も友人も「ぜんざいにするか」という気分に。暖を取りたい一心です。

15分ほど経って名前を呼ばれたので、てっきり席が空いたのかと思い「ハイ!」と元気よく返事しながら立ち上がったところ、「先にご注文をお伺いします」「まだお座りになってお待ち下さい」と制される。浮かせた腰を静かに戻しつつ、結局ぜんざいではなく、抹茶レモンあんみつを注文した。

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ほどなく席に案内され、まず運ばれてきたのがこちら。「サービスです」ということで小さな抹茶と和菓子。これはうれしい。友人は茶碗に触れて「あったかい……!」と喜びの表情を浮かべていた。いやほんとに、そんくらい切実に冷房の設定温度が低すぎだと思う。周りのお客さんはかき氷率が高そうだったけれど、この寒い中でよくそんな冷たいのを食べる気になるね……ていうかむしろ、かき氷が溶けないようにこの寒さを維持してるのかも?

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和菓子と抹茶をいただいたところで、抹茶レモンあんみつ登場。またすぐに食べたいくらい、最高に美味しかった。白と抹茶の白玉団子、ほくほくのゆであずき、アイス、その下には抹茶寒天がたっぷり、シロップ漬けのレモンスライス。小さなグラスに入っている甘酸っぱいレモンシロップをかけながら食べる。抹茶とレモン、あずきとレモン、それぞれ香りと甘さと酸っぱさが溶け合って、夏にぴったりの爽やかさだった。これはおすすめ。南部鉄瓶に入ったお茶もうれしい(ホットだし!)。

店内は空間を非常~~にゆったりと使っていて(いい意味でもそうでない意味でも)、テーブルどうしの間隔が広くて余白がたくさんあるのが贅沢。が、空きテーブルがあるのに待っているお客をなかなか通さずそのままにしてあるケースが多く、友人と「ギュウギュウ詰めにしないというコンセプトなんだろうか」「スタッフ不足で接客が追いつかないのか」「それにしても商売っ気がなさすぎる」などと勝手に批評。でも、私がたたどりついた一番それらしい推理は、「冷房の効きすぎにより、スタッフが低体温症になって動きが鈍っている」だわ。

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季節で変わる友禅ののれん。風情がある。あんみつ、かき氷のほかにパンケーキやお団子もあった。どれも見た目がかわいくて、そしておいしそうだった。甘いもの好きな友人と、ぜひまた訪れたい。エアコン対策は必須でね!!

【菓ふぇMURAKAMI】金沢市泉本町1-4

お題「今日のおやつ」