旅と日常のあいだ

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端午の節句、菖蒲とよもぎの上に寝た王子様

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旧暦で端午の節句にあたる6月4日、菖蒲とよもぎを布団の下に敷いて寝た。無病息災を祈るもので、このあたり(石川県加賀地方)の風習なのだと義両親から教えてもらった。子どもがいなければ、たぶん知らないまま通り過ぎていた。そういうのが実にたくさんあるよなぁとつくづく思う今日このごろだ。そして、菖蒲をお風呂に浮かべるというのは知っていたけど布団の下に置くというのは初耳よ。葉っぱの水気や虫が布団につくと面倒なので、大きめのポリ袋に入れてから新聞紙ではさみ、息子、夫、私、それぞれの敷布団の下へセット。

夜、菖蒲&よもぎの上に寝ながら思い出していたのは、アンデルセン童話の「エンドウ豆の上に寝たお姫様」だ。お妃候補を探していた王子様が、エンドウ豆の上に布団を何十枚も重ねてお姫様を寝かせた。お姫様は「何か固いものがあたってよく眠れなかったわ」と言い、なんて感受性の豊かなお姫様!ということで花嫁に迎えるというお話。

さて翌朝。息子は菖蒲とよもぎの存在など最初から知るよしもなく、まったく気にせずに熟睡したようであった。ざんねん。その鈍感な背中では、お婿候補として迎えてもらうことはできそうもないね!