旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


恵方巻を食べながらも、早くしゃべりたくてたまらない

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本日2/3は節分。といっても、豆まきをするつもりも恵方巻の用意もないままだったのだけど、義母から「太巻きを作ったのでどうぞ」という差し入れがあり、思いがけず恵方巻の流れに乗っかることになった。

iPhoneのコンパスで2019年の恵方=東北東の方位を調べてスタンバイ。海苔1枚分の大サイズと食べやすいように切った半分サイズが用意されており(なんてやさしいの)、私は半分、夫は丸ごと1本を手に持って、いざ恵方に向かう。しかしふたりとも恵方巻の作法がよくわかっておらず(ふたりとも、前々からの文化として知っていたという背景ではないものでして)、恵方を向くこと、食べ終わるまでは口を聞かないこと、くらいしかルールがわかっていないのであった。

「なんかお祈りとかするんだっけ?」「目は開けるの、閉じるの?」

あやふやなまま、家族の健康なぞを祈願しつつかぶりつく。私のほうが先に食べ終わり、続いて夫も食べ終わった。双方、無言。もう口の中はからっぽだし、しゃべってもいいんだろうか。なんか決まり文句とかあるのか? ないよな。口火を切るきっかけを探していたら夫が「ごちそうさまでした」とつぶやき、私はやっと、無言の呪縛から解かれたような気分になったのだった。会話のない食事はさみしいわ。

今年は、消費しきれない恵方巻の廃棄を減らそうとか、窒息の危険があるから子どもは鬼の面をかぶるなとか、いろんな観点からの指導的ニュースを例年になく多く見た気がする。食品廃棄も窒息防止もふだんから気をつけるべきことだけれども、ともかく鬼も福も、それぞれに健やかでありますようにと願うのみ。

今週のお題「わたしの節分」