旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


南極旅行25 アメリカから帰国、そして旅の終わり

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日本~アルゼンチン~南極~アメリカと巡ってきた旅も最終日、3月2日にサンディエゴ空港から成田へ帰る。船と飛行機の連続乗り継ぎで体が若干ゆらゆらだけど、気持ちは元気。なんといっても次に乗る飛行機はこの旅のなかでも一番か二番目に楽しみにしていたもの(いや、さすがに一番は南極上陸か)。なぜかといえば、席がビジネスクラスだから。私にとっては超絶非日常の出来事であり、成田までの12時間をゆったり快適に過ごせると思うとうれしい。

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サンディエゴ空港のラウンジでは、チケットを見せると一人につき2つの軽食をオーダーできる。私は手前のプレート(スープ・パスタ・サンドイッチ)と、左側のマカロンセット。夫は奥のおつまみセットみたいなの(ドライトマトが妙においしかった記憶あり)とカップうどん。コーヒーや紅茶、小さなクッキーとかはフリーで。

今回は夫がこれまでに貯めていたマイルを活用してのビジネスクラス搭乗で、マイルを貯めたことのない私にはある種の尊敬と感謝の対象でしかない。少し前に某アイドルの「マイルで新婚旅行はケチくさくて嫌」発言があったけど、私にしたらむしろ逆、今まで温存していたマイルさまを我々二人のために大放出してくれるとは素敵!太っ腹!って感じだよ。ありがたく搭乗させていただくよ。シャンパンだって飲んじゃうよ。

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食事はどれもおいしかった。出発前に和食か洋食かを選べるので和食にした。彩りも盛り付けもキレイだなー。3月はじめという季節感も出ていて素敵だ。

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食後にはデザートもあって、マスカルポーネのクレープが出てきた。これは洋食メニューと共通だったみたい。おいしさのあまり、息を潜めていたリカちゃんも飛び出してしまった(またすぐに引っ込めた)。

決まった時刻にサーブされる食事はこの一回で、あとは軽食メニューの中から好きなものを好きなタイミングで注文するスタイルだった。焼豚丼とか野菜カレーとかイカスミリゾットとかハマチの塩焼きとか、心そそられるものがいろいろあったわ。が、座りっぱなしの機内で、映画を観るか寝ているかっていうだけの運動量で、たいしてお腹がすくわけでなし。追加で頼んだのはアイスクリームだけでしたとさ。

体を横にしてふかふかの毛布をかけ、すやすやと休むうちに成田到着。マイル万歳!という夢を見たかどうかは忘れたけれどたいへん快適な旅路であった。いつかまた長距離ビジネスクラスの恩恵を受けられるよう、夫のマイル貯金への協力は惜しまぬ所存だ。

帰国してみたら東京は季節が一気に進んでいる感じだった。出発したのが2月半ばの大豪雪の北陸で、今は3月3日。東京には、北陸にも南極にもなかった花粉という見えざる敵が舞いはじめているようで、電車でも路上でもくしゃみが止まらないのだった。

この日は羽田空港近くに移動して一泊し、翌朝、羽田から小松へ。空はよく晴れ、都心の風景や富士山がよく見えた。

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中央アルプスもかっこいい。やはり山はいい、峰々のラインに見とれてしまうわと窓に張りついて写真を撮りまくる。旅行から戻って以降ずっと、私のスマートフォンの待受画面はこの中央アルプスだ。おかしいな、南極まで行ったのに、ペンギンやアザラシもたくさん見たのに。

ともあれケガもなく無事に帰宅、往路で起こったレンタル品紛失&スーツケース遅延の保険処理が残っているけどまあそれはそれ、一日の猶予もなく明日からすぐ出勤再開で気力体力時差ボケが心配だけどまあそれはそれ。数日前にはボートで南極の島々を巡っていたこととかがもう現実のことと思えないんだけど、行こうと決めたら実際に行けたなあ。

というわけで、ものすごく長くなった南極旅行記録はこれにて結了です。

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