旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


乃が美の生食パンが美味しい。ペリカンの食パンが恋しい。

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思い立って「乃が美」の高級生食パンを買いに行った。車で行ける距離に店があるのだけれど、どれくらい行列ができるのかそうでもないのかがわからず、午前10時の開店の15分くらい前に店の駐車場に着くように。

6台ほどの駐車スペースに3台の先客あり、車外で待機している人はゼロ。開店までの間に大行列ができることはなかろうと、車の中で開店を待つ。そのうちに駐車場はすべて埋まり、出遅れてきた車組が「ああっ停めたいのに停められない~」という表情をしながら前の道路を通り去るのを何度も見た。

定刻どおりに乃が美オープン。このとき入り口に5人ほど並んでたかな。その後ろについて入店を待つ。店内はすごく狭くて、レジカウンターのこちら側に客が3名入ればいっぱいという感じ。パンは生食パンのみ1種類、サイズは1斤と2斤の2種類がある。ほかにラスクとジャムもあった。

2斤サイズを3つ4つ買う人が続いたあと、私たちは2斤1つを購入。10時10分には買い物終了してたね、スムーズに買えてよかった(この間にも駐車場の車は入れ替わっており、行列は少し伸びていた)。

乃が美の生食パン、食べるのは確か3回目。初めて食べたときは噂に違わぬおいしさよ!と衝撃を受け、キッチンに立ち尽くしたまま半斤ほど手でちぎって食べちゃったくらい好みだった。評判に聞いていた「耳まで柔らかい」というのはこういうことなのか、言葉の意味としてはわかっていたけれど、味や食感を実体験するまでこの圧倒的な驚きと幸福感は想像すらできないレベルであった!と思った。1年半くらい前のこと。

そして久々に食べた今回の生食パン、「耳まで柔らか」「ほんのり甘い」という美味しさの記憶と期待値が上がりまくっており、さっそくちぎって食べてみたら、あれっ、思ったほど柔らかくない……? そんなはずないぞともう一口。おかしいな、もっと究極にほわほわ柔らかであったような。私の記憶が間違っているのかな。いや、パンは確かに柔らかいけれど、私がいま「柔らか」を求めてないだけなのかも? あれっ、おかしい、とか言いながら半斤くらいぺろりと食べたので、美味しかったし好きだったのは間違いない。

食べながら気づいたのが、現時点での「私にとって最強に美味しい食パン」は浅草ペリカンの食パンだということ。ペリカンの食パンは、生地がむっちりと詰まっていて、ちぎってもかんでもギュギュッとした弾力がある。それがよい。それが大好き。そうだ、そうなのだったよ。

乃が美の生食パンは柔らかくてふわふわで、実際に美味しい。だけどそれよりもペリカンのみっちり食パンに好みがシフトしている私にとっては、柔らかさ自体への興奮や感動が薄れてしまったのだなあ。などとブツブツ考えながら、ところで「生」食パンをトーストしたらどんな感じになるのだろうと思い、試しにトーストしてみた。

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ちぎり方が雑。厚切りをトーストしたら、かみついたときに歯が表面のサックリにあたる、その直後にふわふわの生地をキャッチして口の中に柔らかさと甘みが広がる。これは新しい美味しさ。「生」だけじゃなくトーストもイケる!という結論に。

そしてその一方でふくれあがるのは、ああ、ペリカンの食パンを食べたい!という渇望感でしたとさ。