旅と日常のあいだ

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南極へ07 地下鉄SUBTEと、世界で二番目に美しい書店エル・アテネオ

南極旅行記と言いつつ、南極にたどりつくまでのアルゼンチンの記録。前回の記事はこちら(南極へ06 マデロ・タンゴで、ショーとディナーと深夜の屋外練習)。

ブエノスアイレスで一泊した翌朝、朝食はルームサービスをとった。ワゴンの上には種類いろいろのデニッシュパン、トーストしたライ麦パン、ジャム、ジュース、フルーツとヨーグルト、コーヒーのポットとミルク。機内でもなく空港でもない、久々にしっかり平たいベッドで眠ったあとの朝ごはん。実に素敵だ。

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のんびりしていたら部屋の内線が鳴り、「お荷物が届いております」と。アトランタに置き去りにされていたスーツケースが一日遅れでブエノスアイレスに到着し、ついに私たちの手元に戻ってきたのだった。おお、元気だったかい、会いたかったよ! ミルクベージュ色のリモワと再会を果たし、もう離さないわと抱きしめた。よかった、これで自分の荷物一式を持って南極に旅立てる。

さて、ブエノスアイレス市内の移動には地下鉄SUBTE(スブテ)を多用した。運賃は一乗車数十円と激安。支払いは現金不可でSUBE(スベ)というICカードが必須。ホテル最寄りのレティーロ駅でSUBEを買った。

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大きくてクラシックできれいな駅舎。自動券売機のようなものは見当たらず窓口で並んで購入。一度買えば街中のキオスク的な店や駅に備え付けの機械でチャージできる仕組みなのだけど、このあと行く先々で、チャージできるはずの店で「うちじゃできないよ」と言われたり、機械はあるけど故障中だったり、手持ちの紙幣をどうしても読み込んでくれないとかの不具合が連発、便利なカードのはずなのに、もうちょっときちんとサポートしておいてくれよ!と思うこと多数なのであった。

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地下鉄ホームに降りる階段。壁のタイルがかわいい。

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車両には、東京メトロとか名古屋市営地下鉄の中古車が使われている。日本での前線を引退した後、遠く離れたブエノスアイレスで走り続ける年代物の車両に胸が熱くならずにいられない……。何かその片鱗を見つけたい!と目をぎらぎらさせて車内を観察したところ、ぎらぎらさせるまでもなく簡単に見つかった。

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「禁煙」「運転室立入禁止」。車内の日本語プレートが、取り外されることなくそのままになっていた。外装は塗り直してあるけれど、車内はほぼそのまま使っていると思われる。何だろう、おおらかというか、なんというか。

二日目のブエノスアイレスでは、大統領官邸を見に行ったり、大通りをぶらぶらしたり、広場の階段に座って道行く人を眺めたり。

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大統領官邸は通称ピンクハウス。前面の広場一帯が工事中でぐるりと柵に囲まれていたのがちと残念。ピンクの壁にグリーンの屋根とはなんだかメルヘンチックだよ。

それから、ブエノスアイレスには「世界で二番目に美しい書店」があると知り、どんなものなのか見に行ってみた。El Ateneo(エル・アテネオ)という本屋さん。1900年代始めの劇場を改装したものだそう。

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優雅で豪奢でクラシカルな空間。劇場のステージだった部分はカフェになっていてケーキやコーヒーを提供していたので、ここに座って、かつて観客席であったスペースに本がずらりと並んでいるのを眺めながらおやつを食べた。いい旅の、いい時間だなあ。

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さて、今夜はホテルにて、南極ツアーの最終手続きをしなければならない。明日は朝からバスと飛行機での移動が待っている。いよいよ南極に向けて、近づきます。

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