旅と日常のあいだ

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南極旅行01 新婚旅行で南極に行ってきた。ツアーの申込み方法は?

2018年2月に南極へ行った。南極! そもそも、観測とか探検目的ではなく旅行で南極に行けるということすら知らなかった。行くと決めたのが2ヶ月前の12月のこと、そこから大慌てで前後のスケジュールを決めて飛行機やホテルを予約して、計17日間の旅のプランができあがったのだった。こんなに長期間の旅は初めて。日数も移動距離も飛行機の乗り換え回数も(そして値段も)私史上最高で、それはもう規格外におもしろい旅となりました。

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南極旅行を決めた経緯はといえば、まず、今回の旅は新婚旅行。前年の秋から、双方の仕事上休みをとるのは2月がベストだということ、せっかくの機会なので「何らかの意味でものすごくスペシャルな」旅にしたいということを話していた。超マニアックなところとか、行きにくいところとか。ふたりとも「リゾート地でのんびり」には興味を惹かれず。かと言って、街歩きや食べ歩きは好きだけどそれじゃいつもの旅と変わらず新婚旅行感(?)に欠けるんじゃないか。もっとこう、行き先を聞いただけで胸がときめくような場所ってないかなあ……とか言ってるうちに日は過ぎてもう12月。

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ある日、家にあった雑誌ブルータスのバックナンバーに、2014年発行「一世一代の旅」特集を見つけた。パラパラとめくっていたらクルーズ船で南極旅行という記事があり、前に読んだときには現実味がなさすぎたその内容が、あれっ今ならもしかしてありかも?と。南極ってどんなところなのか。その景色をぜひ見てみたい。行けるものなら行ってみたいぞ! 「南極って個人でも行けるらしいよ」とつぶやくと、夫はハッとして「そうだ、南極に行ってみたかったんだった」と言った。行ってみたかったんかい!

その瞬間から、我々の中で「新婚旅行で南極へ行く」という思いがふくらみまくった。2月は、南極では夏。旅行者が行けるのは10~3月ということなので時期の条件はクリア(冬の南極は旅行なんてとんでもない)。うっすら候補に上がっていたカリブ海とかウユニ塩湖とかぜんぶ吹き飛ばして、南極行きを本格検討することに。

この時点でもう12月、実は検討するにはギリギリの時期だった。後から知ったのだが、多くの南極旅行者は1年~半年くらい前には申し込みをするようだ。南極行きの船や港には限りがあり、あらかじめ専門会社のツアーに申し込まないと乗船できない。国内で南極旅行を扱っている代理店は数社しかなく、その船に世界各国から乗客を募るので、日が迫れば迫るほど希望のツアーは埋まってしまう。

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私たちが日程と内容からいってベストだと思ったツアーは、ブエノスアイレスと南極をチャーター便の飛行機&クルーズ船で往復するもの。代理店に問い合わせた時点で残り2室だった。クルーズ船の客室にはグレードがいろいろあって料金が大きく違うのだけど、空いていたのは「なかなかいい部屋」、つまりなかなかいいお値段ということ。しかしギリギリの時期であることが幸いし代理店側が直前割引を仕掛けていたので、正規料金の25%オフ(確か)で申し込めることに。ラッキーではあるが、これをねらって同時期に問い合わせをしている他のお客さんもいるわけで、いつまでも迷ってはいられない。ひとまず期限付きで仮押さえしてもらった。とりあえず南極に渡る手段は得た!

なぜ即決せずに仮押さえなのかというと、その間に日本からブエノスアイレスまでの往復便を自力で手配しないといけないから。飛行機がとれても南極行きの船がとれなければ意味がないし、逆もしかり。あっちもこっちも仮押さえ。日本からブエノスアイレスの直行便はないので、途中観光のプランを練りつつ経由地を決め、そこでのホテルを決め、一気に予約する。片道だけで5便を乗り継ぐなんて後も先にもないと思うんだけど、そこらへんの采配は飛行機が好きすぎる夫の腕の見せどころであった。

飛行機を予約し、経由地でのホテルを予約し、職場に休暇申請をし、南極クルーズの本予約をし、やっと旅行日程が確定したのはクリスマス頃。旅まで2ヶ月きってた。ちなみに申し込んだ先は、極地旅行の専門会社、クルーズライフ

▼南極に行く前には、環境大臣あてに届出書を出す必要があります(書式の用意や提出は旅行代理店がしてくれる)

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旅の始まりまでに南極の知識を得ておこうと図書館で関連本をいろいろ借りた。図鑑とか、観測隊員の手記とか、ガイドブック(そんなものないかと思ってたらあった!)とか。図書館だと、南極と北極は同じ棚に置かれているのだよね。そこでうっかり手を出した角幡唯介さんの北極探検記が面白くて、それ以降は南極モノより北極モノを読みふけってしまうことに……。

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 というわけで、この調子で書いていると南極にたどり着くまでが長そうだけど、気長におつきあいください。

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