旅と日常のあいだ

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眠れぬ胃の痛みから始まる5月

風薫る5月は爽やかな幕開け、とはいかなかった。

ちょうど月が変わる頃、突然かつ急激な謎の腹痛に襲われ、横になって「ううぅ」とうめくしかない状況になった。痛いのは胃のあたり。胃をぎゅーっと絞られて、絞ったその手をパッと離されて、やや落ち着いたところでまたぎゅーっと絞り直すような、リズムがあるようでつかみきれない嫌な痛みの波である。

私の知っている胃もたれとか下痢とか、そういう既存の痛みの種類を超えていた。不知の痛みは恐ろしい。深夜0時頃、夜間病院に行くかどうかの判断材料がほしくて、相談するつもりで救急医に電話した。応対した女性は「私は内科の担当である、今日は消化器科の先生がいないので病院に来てもらっても詳細な検査はできない、もちろん来るならばそれなりの診察はするがそのつもりで。どちらでもいいですが、どうしますか、来ますか?」と言った。ええっ。行くかどうかを決められなくて電話しているのに、まさかボールをもう一回返されるとは思っていなかった。「今すぐ来い!」と言われないってことは、(内科担当によるとりあえずの電話口の問診上は)緊急性は低いということだ。この時点で痛みはまあまあ大きかったのだが、耐えられないこともなかったので「朝になったら近くの病院を受診します」と言って電話を切った。ちーん。

で、翌朝である。寝れば治るかもという期待は残念ながら完璧にはずれた(ずーっと痛い&15分間隔でトイレに行かねばならぬ状況であったため眠る暇なし)。早朝、家から徒歩圏内の医院に電話をかけて症状を説明したところ、診察時間前でも構わないからすぐにいらっしゃい、と。こういう反応がほしかったのよ、そうなのよ。

診察の結果、胃腸炎であるらしかった。絶え間ないトイレにより脱水症状が見られますなということで点滴を打つ。ベッドに2時間の拘束だ。その間にもトイレに駆け込みたい衝動は遠慮なくやってくる(ちょっとは遠慮してよ)。仕方ないから点滴を吊り下げている車輪付きの支柱とともに移動するのだが、この支柱というのが「こんなに高い必要あんの?」っていう高さで、ベッドを仕切るカーテンレールとか部屋のドア枠とかにいちいちぶつかるのであった。なんかもう、構造の見直しが必要だぞ!と叫びたかった(胃に力がなくてできなかった)。

その日は絶食して水分補給のみ、翌々日まではおかゆ中心で食べるとき以外は横になって過ごしていたのだが、発生から5日経った今、普通にごはんを食べて外出できる体力を取り戻した。そして、気がつけばゴールデンウィークは残すところあと1日のみなのだった。……寝込む羽目になったのが、仕事のない連休の間でよかったような、連休なのに残念だったような。

 

今週のお題ゴールデンウィーク2018」