旅と日常のあいだ

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5~6月のハイティーはチェリーがテーマ。【リッツカールトン大阪】

初訪問、ザ・リッツ・カールトン大阪のハイティーセット。5月~6月のテーマはチェリー。素敵だ。

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写真の3段スタンドとお茶に加え、グラスドリンクと別皿のセイヴォリーが付く。ドリンクは紅茶を炭酸で割ったもの。背の高い細いグラスに琥珀色の液体が満たされて、小さな泡がしゅわしゅわとして、見ているとうっとりしてしまう。セイヴォリーは塩気のある口直しでサンドイッチ4種。これだけでも豪華。

スコーンはプレーンとチェリーの二種類。たっぷりのクロテッドクリームとイチゴジャム添え(さすがにチェリーのジャムではなかった)。スコーンの食感が好み。パサパサしすぎず、しっとり。

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中段のスイーツが、「どうも、お初にお目にかかります」って感じのものだった。メニュー表にある名前の、どれがどれを指しているのかちょっと迷う。「グリオット」って何。「カリソン」って何。お皿の上を凝視してみても、食感も味も想像できないのであった。消去法の結果、六角形のものがカリソンであろうと思われた。カリソン(仮)、恐るべき甘さであった。ねーーーーっとりしてた。アーモンドプードルを甘く練り固めたような。か、り、そ、ん。次にどこかで食べるときまで覚えていられる自信がない。

リッツのハイティーセットでは、飲み物は1種類しか選べない。はじめに注文した銘柄の紅茶がポットで用意され、おかわりはこのポットからカップに注がれる。ほかの紅茶に変えるという選択肢はなくて、この点が、これまでにいくつか行ったホテルのアフタヌーンティーセットとのひとつの大きな違い。

お茶の途中、生演奏が「Happy Birthday to You」に変わり、あるテーブルにキャンドルと花束が運ばれてくるという演出があった。わあ素敵!と思わず拍手を送ったのだが、このあともう一回、さらにもう一回と同じことが起こり、2時間ちょっとの滞在中に3~4名の誕生祝い。

これ、あとになればなるほど、誕生日の近いお客さん(および仕掛け人)は、「わぁ、私のためのサプライズだ、うれしいどうしよう恥ずかしいありがとうドキドキしちゃう、あっ、あれっ、あっちのテーブルに行っちゃうの?ちがうの?おいおい私じゃないの?」ってなるよね。私だったらなる。期待と緊張のドキドキに耐えかねて立ち上がってしまうわ。じらさないでくれ、ひとおもいにやっちゃってくれ!って。

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ロビーの重厚さ、壁や机のつやつやひかる木肌、ピアノとバイオリンの生演奏。各テーブルに一本ずつ、赤いバラの花。この雰囲気、この贅沢な気分を含めての「ホテルのアフタヌーンティー」であるのよね。いくら自分の家で食器を並べてもこうはならないんだよね。アフタヌーンティーはよい。また行こう。