旅と日常のあいだ

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寒いながらも、冬こそ絶景の満観峰へ

全国各地でこれまでに記録したことのないほどの超強烈大寒波が到来!という知らせが流れる中、今年初めての登山に行ってきた。静岡県焼津市にある低山、高草山~満観峰のミニ縦走である。

福岡で路面凍結しようが沖縄で雪がちらつこうが、南国・静岡市はただひたすらの快晴。気温は低いが天候は嫌というほど安定しており、滑るとか凍るとかいう心配は皆無なのであった。ただし風は強いからなにしろ防寒対策を怠るべからずということで、インナー3枚重ね+フリース+アウターを着用、念のためセーターとダウンジャケットにホッカイロも持っていったがこれは出番なし。下はスパッツに保温機能のパンツ、ウールの靴下。あとはネックウォーマーとニット帽でじゅうぶんだった(正午の満観峰山頂、気温がちょうど0度くらい)。

 花沢の里に車を停めてまずは高草山へ、頂上からいったん下り、鞍掛峠を経て満観峰へというコース。高草山に登り始めるところがやや急なほかは、木々の中をゆるゆる歩く感じできついところはない。高草山の山頂は眺望がないと聞いていたが、ほこらがありベンチがあり富士山も見えた。まあ悪くない。満観峰へ至る道も穏やかで楽に歩ける。山頂手前の稜線で風が強くなるが、すぐに山頂に到着。そしてここからの景色は本当にすんばらしい。満観!

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満観峰山頂より。富士山の手前は静岡市街。左奥は南アルプス

これまで夏の満観峰に3、4回登ったけれど、たいした距離じゃないくせに、暑くて陽射しがあって妙に疲れる山という印象だった。が、冬はいいなあ、汗もかかないし景色もきれいだし(やはり富士山は冠雪していてこそ!)。駐車場に再び戻ってくるまで、お昼休憩も含めて5時間くらい。3時間では物足りないが7時間だときつい私には、ちょうどいい充実感だ。

このくそ寒い中で誰が山に行くのかしらと思っていたが、満観峰の頂上には先客が20人くらい。人気の山なのだなあ。カセットコンロで鍋をやる予定は寒さのために中止したので、私は水筒のお湯でカップ麺(濃厚味噌)を食した。吹きすさぶ風の冷たさに手袋をはずすことができず、「でもこの手袋、滑り止めがついてるから作業しやすい!」って調子こいていたらカップを横に倒してしまい麺やスープがこぼれる始末。あああ、私のお昼ごはんが。帰り道、手ぶくろから漂う味噌の香りが切なかったぜ。

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下りてきたところに無人販売のみかんが並んでいた。そうか甘いのか。こう言われたら買うよね、10個くらい入って150円でした、お安い!