旅と日常のあいだ

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三年ぶりに、手帳を変えたい気分になった

もう12月なので来年の手帳を買いに行った。ここ3年間はずっと同じ手帳、ほぼ完璧に理想どおりなので来年も同じものにするつもりで。紙の質、固さ、罫線の色と太さ、サイズ、カバーの質感までが自分好みという奇跡。高橋の「ティーズディレクションダイアリー」という商品だ。

店頭で新しい手帳を手に取ったとき、「新しいはずなのにまったく刷新感がない」と思った。当然だ、同じ手帳なんだから。カバーの色も今年と同じ赤。これでは本当に年が変わったのかどうかわからない。今年まではそれでいいと思っていたのに、何だろうこの気持ち、また来年も何ひとつ変わらない手帳を選ぶ自分の冒険心のなさがつまらない。去年と同じ手帳に去年と同じようなスケジュールを書き、去年と同じような一年が過ぎる。まだ始まっていないのに、もうこれから先の一年が想像できるようだ。いや、一年前どころか、下手したら二年前でも三年前でも置き換えられるような代わり映えのない一年になっちゃうんじゃないか。それでいいのか? いいはずがないだろう!

というような逡巡の結果、よーし来年は手帳を変えてやろうと思った。「慣れ親しんだ手帳から離れて、ちょっと不自由だけど新しいものに変える」という革命が重要だという気分になったのである。しかしまあ、LOFTの特設コーナーは遭難しそうなくらい手帳だらけ、この中からいやなところが一つもない手帳を見つける作業は困難を極めた。探せば探すほど、いつもの手帳の素晴らしさを再発見するばかり。途中なんども「手帳は高橋」のフレーズが駆け巡り、「やはり今年と同じのにしようかな」って100回くらい思った。

最終的に三つにしぼり、それぞれの良いところ・良くないところを比較検討しているうちに「どれがどれだかわからない。っていうか、もうどれでもいい」という投げやりな気持ちに。勢いまかせでエイヤッとひとつを買い、会計を済ませて袋に入れた途端、新しいステージに行けた!という謎の達成感に満たされ、三つのうちのどれを選んだのか忘れてしまうほどであった。

≪手帳選びにおいて、絶対に譲れない条件≫

1.見開きで一週間表示であること

2.時間軸がタテ(バーチカルタイプ)であること

3.自由記入欄がある。罫線より方眼がベター

4.紙の小口側(背じゃない方の切断面)に、月別インデックス等の切りこみの段差がないこと

この4つは、どれひとつとして妥協できない。売り場を見ていると、1~3はクリアしているのに4がダメ、っていうケースが多かった。ああ~、この段差さえなければ好きなのに!っていう惜しいパターン。紙を切って段差を作ってあるのがどうしても嫌なんだよね、見た目に美しくなく感じてしまう。

ほかに、曜日表記は日本語がいいとか、六曜はいらないけど国民の祝日は必要だとか、栞のひもは2本以上ほしいとか、全ページに月間カレンダーもあると便利とか、どちらかというとペンホルダーは付いていてほしいとか、細かい希望はいろいろある。そして、そのすべてを満たしているのが今使っている高橋の手帳なのであった(まだ未練を断ち切れない)。

ともかく2016年は新しい手帳でスタートだ。懸案事項もあるんだよね、ペンホルダーがない、サイズがひとまわり大きいのでかさばるし重い、そのくせ自由記入欄は小さめ。でも、かばんを開いたときに「あっ、手帳を変えたんだった」と新鮮な気分になるのが楽しみだ。選んだのはエイ出版の「エイステーショナリー」というシリーズのひとつ。さて再来年、再び「手帳は高橋」に戻るのかどうか?