旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


カヌレを求めて大阪「カヌレ堂」へ

ひとりで大阪に行ってきた。静岡から鈍行で往復12時間。我ながらよくやるわ。

青春18きっぷで遠くに行きたいな、行き先には何か特別な目的がほしいなと考えていたとき、ふと「おいしいカヌレを買いに行こう」とひらめいたのである。いつか雑誌で見た「カヌレ堂」なる専門店が大阪にあったはず。これだ! カヌレを買うためだけに大阪へ行く。なんてかっこいいんだ。それも、新幹線ではなく鈍行で。特急券の金額をぜんぶカヌレにつぎ込む勢いである。

というわけで買ってきたのがこちら。カヌレ12個! こんな大集合見たことなーい!

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奥の6つは「ダニエル」、手前の6つは「カヌレ堂」。カヌレって飾り気のないシンプルなビジュアルしか見たことなかったけれど、まあ見てよ、この自由さと可愛らしさを! 上に粉砂糖や抹茶を振りかけちゃうし、くぼみ部分にデコレーションなんかしちゃうんである。こんな凝った作りのカヌレ、いったい中身はどうなってんだろう、どんな味と食感がするんだろうと想像と興奮が高まった結果の1ダース。静岡県じゅうを探してもこんなにたくさんの種類は見つからないだろう。さすが大阪、商人の町(ちがうか)。しかもぜんぶ一人で食べるんだぜ。夢のようである。

カヌレ堂は店構えも雰囲気も非常に洗練されており、とにかく心をくすぐられる。

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外観。シンプルすぎて何屋さんだかわからない。

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入口の飾り(カヌレ型がささっているよ!)

いよいよ実食。先に言っておくと私のカヌレの好みはとてもはっきりしていて
・まわりはガリガリに固い
・中は可能な限りモチモチねっとり
・濃厚な味、強めの洋酒

この観点からいうと、正直、ダニエルもカヌレ堂もやや物足りなかった。やわらかいなぁと思いながら食べた。じゅうぶん美味しいんだけど、ガリガリねっとりのギャップがもっとほしい。私はどこのカヌレを食べても「もっとガリガリに固いのがいい!」って思うんだけど、この理想って何が基準になってるんだろう。カヌレって本来、どれくらい固いものなの? そもそも、そこまで固くないのかな?

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せっかくなので、ダニエルとカヌレ堂で抹茶の断面比較。高さは3.5センチくらい。左がダニエル(黒豆入り)、右がカヌレ堂(ピスタチオのペースト入り)である。すごーく美味しいのだけど、カヌレというよりは、カヌレの形をしたしっとりケーキという感じだ。生地は、ねっとりモチモチというよりは、ふわふわやわらかいというか。何度でも言うけれど美味しいのは間違いない。でも私の好きなのは、シンプルに卵とバニラと牛乳が凝縮したカヌレなのだった。もちろんプレーンな基本のカヌレも買って食べたしそれはそれで美味しかったのだが、もっとこうガツーンと強い、「参りました、もうゆるして!」っていうくらいのカヌレに出会いたい。どこにあるんだろうそんな夢のカヌレ。ていうか、私の好みが少数派すぎるのかな。

それでもカヌレ堂にはまた行きたい。季節のカヌレが登場するのも楽しみだし、見た目の可愛らしさにはやっぱりときめくし、小さな箱や袋にカヌレがきちんとおさまっている感じもとても素敵だ。

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カヌレ堂の限定カヌレ、「月ヶ瀬の梅」。やっぱりカヌレというよりケーキだな。梅味はめちゃくちゃ美味しかった。

カヌレ堂に心を奪われ過ぎたためダニエルについての記述はない。ごめんダニエル。理想のカヌレを求める旅はまだまだ続く。しかし1日にカヌレ12個ってどう考えても食べ過ぎだし、そういえば私、糖質控えめっていう目標を立てていたはずだがこれいかに。

すべてはおいしさのために

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