旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。




スペイン12 チョコとチュロスとピカソとリカちゃん

2014年夏、スペイン旅行の続き(続きすぎ。前回の記事はこちら=スペイン11 生ハムを食らい、ラブリーな布を買う - 旅と日常のあいだ)。

マドリード市街をぶらぶらと歩き、生ハム専門店の次に向かったのは、「Chocolateria San Gines(チョコラテリア・サンヒネス)」というチュロスの有名店。人気店だけあって店内は混んでいたので、店先の路地に並んだテーブルで食べることに。

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チュロスって、ミスタードーナツかディズニーランドでしか食べたことないけど、本場のチュロスは違った。しっかり揚げられていて表面が固い。揚げたてなので熱い。なにしろサイズが大きい。6本1組なのでボリュームもある。これにとろとろしたホットチョコレートソースを付けながら食べる。……甘い。 めちゃくちゃ好きな味なのだが、チョコレートの甘さは容赦ないし、揚げ菓子ゆえにずっしりとヘビーである。小麦と油とチョコレート。普段から全身全霊で甘党の私とはいえ最後はやや口数が減った。が、とても美味しかったのは間違いない。今こうやって思い出しながら、また食べたくなってきた(なかなか食べられるところがなさそうだよね)。

夏のスペイン、なかなか日が沈まない。19時を過ぎ20時をまわっても、まだまだ明るい。通りのお店をのぞいたり、スーパーマーケットで買い物をしたり。レジのお兄さんに向かって、ガイドブックに書かれている通りのスペイン語で「袋をください」と言ってみたところ「はぁ?」って感じでめんどくさそうに聞き返されてやや傷ついたり。それにしても外が明るくて、何時まででも外を歩き回ってしまいそうだ。

私も友人も美術品にはさほど興味がないものの、せっかく有名美術館が近くにあるんだから行っとくか…とガイドブックを見ていたら、ピカソの「ゲルニカ」があるソフィア芸術センターがすぐ近くにあった。しかも19時以降は入館無料とのこと。そうなると今度は行かない方が損してる気分になって、行こう行こう!って。せこい。

入館したのが20時30分、閉館は21時。追われるよう移動してゲルニカの部屋へ。館内はだいたい写真撮影OKらしいけれど、ゲルニカの部屋ではカメラを向けることは禁じられていた(実際、写真を撮ろうとした観光客が厳しい態度でスタッフに制止されていた)。

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私たちも、20時45分には「もう早く出ろ」みたいに言われた。いやいや、閉館は21時でしょ、ここから外に出るのに15分もかからないのになんでそんなに急かすんだい。しかしこれ以上館内を動き回ることは許されない空気だったので、本当にこの1点しか見ていない。

夜、ホテルの部屋でお裁縫。リカちゃんの服のボタンを付けた。せまい机でちくちくと。シャワーを浴びたり靴下を洗ったり明日の計画を立てたり、なんやかんやとしなくちゃならんのに、なぜかそういう時に限って急務ではない行為をしたくなる。4着全部に付けて満足するとともに、「面倒だから」という理由によってボタンなしの服を着せられているうちのリカちゃん人形の、なんと不憫なこと。たいてい背中がガバガバだもんね(人形の写真を撮るときに常に正面からなのはそのためである)。大丈夫よ、明日からはちゃんとボタンで留めてあげるから。物言わぬ人形に語りかけつつ、マドリードの夜は更けてゆくのでした。

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背中が開いてたって、どうせ髪の毛に隠れて見えないし!