旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


スペイン11 生ハムを食らい、ラブリーな布を買う

2014年夏のスペイン旅の続き。

バルセロナ高速鉄道で出発し、昼過ぎにマドリードに到着。駅から5分のホテルに荷物を置いて、さっそく街歩きに出かける。旧市街と呼ばれるエリアを目指し、しかし特に目的地があるわけでもなくぷらぷらと。

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ぷらぷらし始めて数分で、見逃せない店を発見。「Museo del Jamon(ムセオ・デル・ハモン)」という生ハム専門店。マドリード市内に店舗がいくつもあり、滞在中に一度は行きたいなと思っていたところ、いきなり目の前に現れたので迷わず入店。

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ハムの販売もあるし、ここで食べることもできる。イートインの場合はテーブルよりカウンター(立ち飲み)の方が安い。というわけで、昼間から遠慮なく立ち飲みである。生ハムの盛り合わせと赤ワイン、友人はビールを。脚付きのグラスとかじゃなくて、そのへんのコップみたいな感じで無造作に出てくるワイン。サラダやバケットは一切なし、ただただハムとサラミを食べ、その合間に、クラッカーとチーズをワインで流し込む。

ああ生ハム、ああ、ハモン・セラーノ! この厚み、この塩加減、脂のとろけ具合。これまで私が「生ハム」だと思っていた薄い半透明のぺらぺらしたやつ、あれは一体何だったのか。たとえ10枚重ねても、この美味しさの足元にも及ぶまい。口にあふれてやまない豚の旨みをかみしめる、至福の昼下がり。

ワインでご機嫌になったところで街歩き再開。続いては、たまたま見つけた巨大な生地屋さんに入ってみた。私はここで刺しゅう入りの布を購入。ワンピースやスカートを作るのにいいかなと思って。

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時は8月、夏の日差しが降り注ぐスペイン。私がリゾート気分あふれるサマードレスを作りたくなるのは道理である。が、友人Nにそんな道理は通用しないようであった。彼女が買ったのは、毛足の長いふかふかの……フリース生地。いま、もっとも必要のない素材じゃないかなと思ったけれど、「これで冬用の枕カバーを作る!」と意気込む友を止めることはできなかった。あれから半年以上が経って冬を越したわけだけれど、果たしてNは、枕カバーを作ったのだろうか。ふかふかのフリースが、今も畳まれたまま放置されていそうな気もする。かくいう私も、買った布はまだそのままだ。夏が来る前に、なんとしても完成させねば!

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気ままに路地をぶらつき、マヨール広場を抜け。 お次は、ここも楽しみにしていた、チュロスの有名店へ。

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