旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


スペイン02 機上の隣人、ありのままなのか我慢なのか

2014年スペイン旅行の続き。前回の記事はこちら。

 初のスペイン旅行、今回の航空ルートは成田発、アムステルダム経由、バルセロナ着。機内のドリンクサービスでは、しょっぱなから白ワインを選ぶ。わけあって無駄に赤く艶やかな唇にて、クールに乾杯。

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昼食は、洋食(ビーフシチュー)か和食(ゆでた鮭)でビーフシチューを選ぶ。ドリンクは、今度は赤ワインを。いいペースでワインを摂取する私である。

11時間という長いフライト中、基本的にはヒマで退屈な機内において、食事だけが無上の喜びである。体を全く動かしていないのに、なぜこんなにもお腹が空く必要があるのか。飲み物でも乾き物でも、もらえるたびに嬉しくなる。ただの食いしん坊。おやつの時間にカップアイスがやってきたときには相当わくわくして、瞬時に食べきった。夕食はトマトソースのペンネとツナサラダ。機内食は総じて美味しかったな! 

話題の映画でも観ておこうと、「アナと雪の女王」を観る。食わず嫌いを通していたけど、おやおや、引き込まれるぅ~! しかし見始めたのが着陸1時間前だったので結末までたどりつけず。続きが気になるなと思いながらも、そういえばあれから半年が経過しているではないか。そして、今も根雪のごとき深さで続いているアナ雪ブーム。恐るべし。

さて、フライト中、何に驚いたかって、隣席のおじさんがただの一度もトイレに行かなかったことである。11時間の長丁場で一回も、ですよ!! 離陸から数時間が経過したころに「この人まったく席を立たないなあ」と気づき意識的に動向を観察していたので間違いない。普通に飲み食いしていたはずなのに11時間も排出機能をコントロールできるとは、このおじさん、ただ者ではない! 普通のサラリーマンに見せかけて、実は身体を極限まで鍛えあげ、密命を受けてスペイン入りする特殊部隊か何かではないだろうか。もしくは、機内にいる要注意人物を一瞬も目を離すことなく張り込んでるとか。その割には居眠りもしていたようだが、あれも相手を油断させるための作戦なのか。ていうか、もしかしておじさん、トイレに立たなくてもいいように自分の座席に何か仕掛けをしているとか? それはちょっと嫌だなぁ

脚のだるさも限界に近づき、すべてに飽きて疲れていい加減くさくさしてきたところでアムステルダムスキポール空港に着陸。サッと姿を消したおじさんの謎は解き明かせぬままであったが、おそらく大急ぎでトイレに向かったものと推測される。

ここからバルセロナ、エルプラット空港までの2時間はとにかく眠すぎた。脚がだるいよ~早く動かぬ床の上で思う存分横になりたいよ~と言いながら、なんとか到着。ついにバルセロナに降り立ち、おおお、初めて踏むスペインの土よ!(コンクリートだけど)

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初日の今日、あとはホテルに移動するだけ。眠気と疲労を連れてタクシーに乗り込み、ひさびさのチップの習慣にまごつき、友人Nが予約してくれたホテルに到着である。