関西旅記録の3回目。▼前回の記事はこちら
京都には歴史的スポットが点在しており、街中にぽつんと建っている石碑が実は「誰それ暗殺の地」であったり「何とかの跡」であったりして面白い。その中で、前にも見たことがあるけれど今回も見ておこうと足を向けたのが、三条通り河原町にある「池田屋騒動」の跡地である。
池田屋騒動とは、幕末に旅館「池田屋」で起こった襲撃事件。幕府を倒そうとする維新志士(土佐藩・長州藩) VS 京都の治安を守る新撰組が斬り合いになって双方に死者が出たというものである。この騒動を機に討幕の機運が高まり、「新撰組」の名前が一躍有名になった。幕末好き、維新志士好き、新選組好きにとっては見逃せない事件であり、訪れておきたいスポットである。(私は新選組好き)
すでに池田屋旅館はなく、跡地に残るのは石碑のみ。「池田屋騒動之跡」とある。
で、旅館なき今そこに何が建っているのかというと、居酒屋チェーン「はなの舞」。
店名は「池田屋 はなの舞」。表に出ていた看板によると、店内の造りやらメニューやら、新撰組を意識しまくった構成になっているようである。ホームページを見てみたら、こちらもものすごい新撰組仕様。
店の前にはこんな看板が。当然顔をはめてみる。必要以上にアニメチックなこちらの看板、通行人の視線が痛い。
道すがら、友人から「新撰組が好きなのはなぜか、維新志士でないのはなぜか、会津藩がどうたらこうたら」的なことを尋ねられる。しかし残念ながら、私が新撰組を好きなのはそういった論点から語ることはできんのよ。ただ単に「歴史上の美男子」に萌えてしまうからであり、新撰組には筆頭美男子の沖田総司がいるのであり、沖田といえば<美形・優男・最強・病弱・短命>というのが基本設定なわけであり(この設定に萌えない人なんているのだろうか)、さらには新撰組がもつ血気盛んな男たちの青春群像劇というイメージに萌えてしまうわけであり。
「池田屋 はなの舞」のドリンクメニューを見ていたら、「沖田総司の意地悪」というカクテルがあった。何この素敵なネーミング。沖田好きにとっては、これだけで心拍数が上がってしまう。もうだめっ、沖田さんのいじわるっ……!
荒ぶる鼻息をしずめつつ、この日のランチは豆腐料理の店へ(はなの舞には行かず)。湯葉が大好きな私は、生湯葉の天ぷらを注文。湯豆腐とごま豆腐と卯の花、そして豆腐の味噌汁もセット。さらに、卯の花コロッケと豆腐のから揚げも追加。ぜんぶ美味!
Perfumeライブの大阪、紅葉の仁和寺、京都の街中をぶらぶら、みんな楽しかった。お好み焼きも食べたし、カフェでぜんざいも食べたし、市場で買い食いもした(食べてばっかり)。一泊二日の関西旅行、これにておしまい。