旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。


三たび、沼津アルプスへ

f:id:lovestamp:20180523225613j:plain

小鷲頭山@沼津アルプス 2012.6.30

夏山シーズンである。 会社の登山部で今年初の登山に出かけたのは6月末のこと。行き先は沼津アルプスである。私は今回が3回目。標高は300メートルと低く、冠雪もないので冬期でも問題なく登ることができる。とりたてて「夏山シーズン」などと言う必要はないのだけれども、それっぽいので言ってみた。

さて、その沼津アルプスですよ。慣れたルートだしペース配分もわかってるしと余裕しゃくしゃくでスタートしたのだが、これがもうしょっぱなから計画の甘さを露呈することに。JR沼津駅から登山口へ向かう路線バスの乗り場や時刻を間違えており(っていうかちゃんと調べてなかった)、そのために登山ルートをまるっきり逆方向に変える羽目に。

当初の「北から緩やかに登って急な南へ下る」という縦走プランを逆方向からのスタートに変更し、つまり、「南から急に登って、北へゆるやかに下る」と。この変更によって生じた登山開始直後の急斜面の登りに、部員全員が死にそうな思いをすることになる。登山部の部長たる私も例外ではない。というか、一番へばってたの、たぶん私っす。

f:id:lovestamp:20180523225727j:plain

木の根が盛り上がった尾根道。これが、「沼津アルプスらしい」道

この日は梅雨の合間だったわけだが、前日までと比べて急に気温が上がってただでさえ暑く、標高の低い山中は歩けば歩くほどに汗が噴き出してくる。たまに気持ちの良い風がザアアッと吹くけれど、疲れや暑さを癒すには足りず。だいたい登山自体もすっかりご無沙汰で、去年の11月に金時山に登って以来というね、日常的な運動皆無のこの身体には、このだらだらと長くて急な登りはきつすぎる。

しかし、もっとも悪い要因は、超寝不足だったことである。いったい前夜は何をしてたのかしら。山行の興奮で寝付けなかったわけでもあるまいに、2、3時間しか寝てない状態で山に来ちゃったものだからいけなかった。ヤバいよー、しんどいよー、登山きらいだよー、家で休みたいよー、なんで来ちゃったんだろうなあ!?と内心で叫びつつ(登り始めに必ず起こる現象である)、なんとかかんとかみんなで登りきって広場に出て、お待ちかねのランチタイム。

本日の山ごはんは、エリンギとベーコンのペンネ(バジルソース)。外で火を使いたくて買っておいたコッヘル(鍋)の、華々しいデビュー戦である。シートを敷いて、背中の荷物を下ろして、いざ調理。

f:id:lovestamp:20180523225808j:plain

みんなのテンションを上げたペンネ。山ごはんのレパートリーをもっと増やしたいな

≪ 作り方 ≫

・家での下準備/ペンネを固めにゆで、小分けに袋詰めしておく(山にゆで汁を捨てない&時間短縮のため)。エリンギとベーコンは一口大に切ってそれぞれ袋詰め。

・山での調理 /鍋にバジルソース(ビンに入った市販のもの)を入れて熱し、エリンギとベーコンを炒める。火が通ったらペンネを入れ、焦げ付かないように適当に水を入れる。味が全体にまわったらできあがり。

簡単だが実においしかった。ここまでの道のりで死にそうになっていた部員みんなが、このお昼ごはんによって生き返った。ほか、買ってきたおにぎりとか、あんぱんとか、柿の種とかを食べる。先ほどまでの疲れを一時忘れ、登山って楽しいなあと調子のいいことを思う(つらいことをすぐに忘れがち)。

帰りはショートカットで下山した。時間と疲労具合(主に自分の)から判断して縦走ルートのすべてを歩くことはせず、途中の分岐点でバス停に下る道を選択。ロープにしがみつくようなやぶの道を抜け、沼津の街に戻ってきたのだった。

それにしても尋常ならざる暑さと疲れだったな。帰宅してからも身体の火照りと頭痛がとれず、冷房の効いた室内に横たわってうとうとしながら、これは軽い熱中症かもしれんと思うに至る。わきを冷やして、楽な格好になって、水分をとって休む。そうだよな、あの蒸し暑い中を歩き回ったんだから無理もない。こんなに調子が悪いのは熱中症の初期症状だな! でも私以外のみんなはそんなに辛い様子ではなかったようだし、なんでかなとか考えているうちに眠りにおち、ハッと目覚めたら数時間が経過、意識は明瞭、体を起こしてみたら頭痛も疲労感もなく嘘みたいに楽になっているではないか。あれ、もしかして熱中症なんかじゃなくて、やっぱりただの睡眠不足?