旅と日常のあいだ

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英仏旅行記03 のどかな田園風景の中、道を間違える

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 イギリス到着初日、私たちが宿泊したのは、英国人も憧れるリゾート地であるコッツウォルズ地方、そこに点在する村のひとつ「ストゥ・オン・ザ・ウォルド」にあるこぢんまりとしたホテル。 観光客でにぎわう村の中心部からは少し離れており、静かで、シンプルで、落ち着けるホテルだった。料理もおいしいし(めちゃくちゃに多いけど)。またコッツウォルズを訪れるとき、もう一度ここに泊まってもいいなと思う。

→ ナンバー フォー アット ストウ

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ホテルの朝食。前夜、「朝7時から食べられるよ」と聞いていたので早々に席に着いたのだが、きれいにセッティングされたテーブルに着席しているのは我々二人のみ。ほかの宿泊客はまだ夢の中なのか? 夜になかなか日が沈まないせいで遅くまで遊んじゃって、朝は遅起きなのかしら。 私はここで、生まれて初めてオートミールを食べた。お皿の、1時の部分に持ってある白っぽいかたまりがそれ。そう美味しいものではないと聞いていたとおり、「あ・・・。なるほどね。。。」という味だった。

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ホテルの外には芝生の庭が広がっていて、朝からリカちゃんを連れ出す

居心地のいいホテルを後にして、今日はDaylesford Organic Farmshopに行く。この日は日曜日で路線バスは運行なし。足がないのでタクシーで。

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広い敷地に何棟かの建物があって、オーガニック素材の洋服だとか、エステサロンとか、カフェとか、ガーデニング用品のショップとか、野菜や調味料の販売コーナーとかがある。ここで1時間ほど買い物。私が買ったのは、乾燥きのこ(危ないシロモノではない)。ポルチーニと、ミックスきのこを購入した。干ししいたけとか乾燥湯葉とか切干大根とか、その手の乾物が好きなのである。この後ずっと、ポルチーニが放つ独特の芳香がスーツケース内に充満することになる。

 

さて! 買い物を終えて、次に目指すはオックスフォードである。 オックスフォード行きの列車に乗るため、ここから1時間ほどのキンガム駅まで歩くことに。1時間後に出発する列車に乗りたいのでそんなにのんびりはしていられない。地図を片手に慎重に、とはいっても、しばらくは一本道だから迷うはずもなく。のどかな風景の中を二人でてくてくと歩いていく。

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可愛らしいおうちがあったり。

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羊がいたり。

てくてくと歩き続けてだいぶ進んできたけれど、なんかおかしいな。地図によれば、そろそろ曲がり角があるはずなんだけど、そんな感じじゃないね……。うっすらと忍び寄る嫌な予感に抵抗しつつ地図をよくよく見てみれば、私たちは道を完全に間違えていたのであった。きゃあああ。引き返すしかないので、来た道をまた戻る。20分間のロス。これはもう、予定の列車には間に合わないかもよ。

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こんな道をずっと歩いていく。通り過ぎる車は数えるほど。歩いている人の姿はゼロ。ずっと続く幸せな夏休みの中にいるような気分になってくる。 それにしたってずっと歩いてるけど、そろそろ駅かな?というところで遂に案内板が登場。

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「キンガム駅」の文字が見えてホッとする。

やがて草原の中の一本道は街の道路へと変わっていく。

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分かれ道でちょっと自信がないときに車の中から声をかけてくれて道を教えてくれた男性(おっちゃん)がいて、友人とふたり、「やはり英国紳士は違う!」と。その間にも列車の発車時刻は迫るわけで、最後にはヒーヒー言いながら駅までダッシュする羽目に。

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おかげさまで予定の列車より先に駅に到着。だけど駅には切符売り場がなく、どうやって乗ったらいいの??と思ったら、きっぷは車内で車掌から買う仕組みなのだった。

列車に揺られてほどなく、オックスフォード駅に到着。

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この街には、私的に気になるものがいっぱいあるんである。そのうちのひとつ、小学校の時から憧れていた夢のお店へいま自分が行ける!ということにひそやかに興奮。オックスフォードの話はまた次回。

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