旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



有頂天なり、歩けよ乙女。森見登美彦氏@富士山

先日、富士登山を成し遂げたわけだが(絶景! 日本の最高峰へ二度目の登山)、その道中で夢のようなことが起こった。 想像もし得ないスーパーミラクル。これが奇跡じゃなくて何だっていうの!

ヒーヒーのフーフーで登り道を歩いている途中(あれは八合目の手前)、ふと目に入った休憩中の一団に覚えのある顔立ちの人を見つけた。あれは、あの人は。いやまさか、いやそんな、でもしかし。

!!  モ、モリミィィィイイイーー!!??

そうなのだ。 そこにいたのは、作家の森見登美彦氏だったのである。

ちょっとちょっと、私がどれだけ森見作品のファンだと思ってるの、神さま! 一番好きな作家は?と聞かれれば、音速で「森見登美彦っ」と答えるのは当たり前。 どれだけ森見さんが好きかって、たとえばTV番組の観覧に行く くらい。 好きな作家に直接お目にかかる機会じたいそもそも少ないのに、道端でばったり遭遇、よりにもよって富士山で! 標高3000mで! ありえないー、こんな夢のようなハプニングはありえないー。

私のその後の興奮ぶりといったら、八合目手前で酸素濃度が低かったことを差し引いても平静さを欠きすぎていた。なんていうか、羽根が生えたみたいに体がふわふわしてたなあ、あの時間は。「あの時間」っていうのは、ちゃっかり森見さんの隣に腰をおろし、目の前でサインを書いていただいた時間のことだ。ううう、なんたる幸せ、なんたる巡りあわせ。厚かましい連中に行きあってしまった森見さんにはたいへん恐縮ながら、富士山に免じて許してくださいますよう。なむなむ。 嫌な素振りをひとつも見せず朗らかに爽やかに応じてくれる森見さんに、ときめきメーターは上昇しっぱなし。気圧のためなのか興奮のためなのか、ぎゅんぎゅんウナギ昇りだよ、もう、もう!

登山道は一本道なので、そのあとも抜きつ抜かれつで何度か顔を合わせる機会があった。森見さんと「おつかれさまです」とか言葉を交わしたりして、ううっ、うれしすぎる。そして興奮のピークは何といっても山頂にあり。時間とか場所とかのタイミングが狙ったわけでもないのにドンピシャで、

森 見 さ ん と 並 ん で ご 来 光 を 見 て た よ 、 私 !!

すごいよー、楽しすぎるよー、強運すぎるよー! 最高峰で、何なのこのサプライズは!!!

森見さんは雑誌の企画で登山をされていたそう。一緒に登っていた編集者の方から名刺をいただいた。「yomyom」!来月号が楽しみ!! 

森見さんのサインを書いてもらったハガキは、宛名に自分の住所を記した上で山頂郵便局に投函した。そして本日、無事にハガキが家に届いた。山頂限定の消印が押されたハガキには、森見さんのサインとメッセージが書かれている。貴重すぎ。 一生分のラッキーを使い果たしたのではとちょっと心配ながら、しかしそれならそれでもええじゃないか。かくして、ただでさえ思い出深い富士登山にさらなる強烈なインパクトが上書きされたのだった。 富士山はやっぱり霊峰だわ。森見さん、山の神さま、本当にありがとうございます!

その後発売された「yomyom」に、森見さんの富士登山記が掲載された。 今回のエピソードも載っていた。そして、文中に、私が登場していた! 感涙。

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