旅と日常のあいだ

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岐阜県へ、雨にけむる薄墨桜に会いに行く

18きっぷを握りしめ、揺れる鈍行、めざせ岐阜県、雨のそぼふる薄墨桜。ってなわけで、積年の念願かなってついに薄墨桜を見に行ったのは一週間前。藤枝から東海道線を乗り継いで大垣へ、そこから樽見鉄道に乗り換えて終着の樽見駅へ。

片道5時間ほどの旅程ののちに待ち受けていたのは、樹齢1500年ともいわれる古木の名桜。あいにくの雨模様ながら、奥の山から霧が立ち込めて、ちょうど満開になったばかりの花がぼうっと霞んで、一帯は薄墨桜を中心に何やら幻想的な空気に支配されていた。

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「薄墨桜」は、白い花が散り際に薄い墨色になることがその名の由来。何十年も前にいったん枯死しかけたのを、200か所以上にも及ぶ接ぎ木を施してこんなに花をつけるまでに蘇生させたそうだ。無数の支柱に支えられた姿を見ていると、人が桜に魅入られているのか、桜が人に生かされているのか、そんなことを思って気が遠くなる。だって1500年ですよ? この先もこうやって手を入れて守られて愛されて、あと何十年、何百年先の未来までこの桜はここに咲き続けるんだろう。くらくらする。