今年の桜は例年より開花宣言が早かったりそのあとの開花状況がゆっくりだったり。たくさんの花を見たくて、「今日はどこが見ごろかな、どこに行こうかな」と悩む毎週末だ。
しだれ桜ふたつ。小田原は長興山(上)と、山梨は身延山。箱根登山鉄道→東海道本線→身延線と電車を乗り継いでいく(もちろん青春18きっぷ)。
このふたつは、去年もまったく同じルートで見に行った。
木の形と、桜をとりかこむ雰囲気が大好きで(特に小田原)、何回でも見たいお気に入りなので。一年ぶりに見る小田原の桜は一年分の想像を上回る素敵さだった。名木で名所で凛としてるんだけど、明るくて親しみやすい感じが。シートを広げて宴会っていう立地ではないから騒ぐ人もいないし、見に来る人がガツガツしてないのがいい。今ここで桜を見上げてる知らないみんなが、ああ、同じ春の日の中に立っているんだなあっていうのが、とても愛おしいことに思えてくるのだ。
もうひとつのとっておきは、我が盆栽の富士桜。4月4日、二年間の沈黙を破ってついに咲きおった。こやつの愛らしさといったら、日本中の桜名所をしのぐこと間違いなし。