旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。



友人の結婚式に風神雷神に。いろいろまぶしい週末の旅

先の週末、友人の結婚式に招かれて千葉に行った。初めての、夜の挙式&披露宴。

普段は遠く離れている友人たちと会えることもあってとても楽しみにしていた当日。新婦のCちゃんは大げさじゃなく光り輝いてたし、チャペルやテーブルのキャンドルは幻想的だし、彼はおちゃめな甘えん坊って感じだし(勝手な想像)、素晴らしい時間だった。Cちゃんおめでとう! 本当になんてまばゆいの!! 結婚ってステキ!と感動と羨望のため息をつくばかり。一緒に出席していた友人3人とホテルに戻った後も、理想の(っていうか妄想の)挙式&披露宴プランを練ることに時間を費やし、ああでもないこうでもないと議論を交わす。「金沢の料亭で披露宴をやる!」と息巻いていたNは、そのうち「<美味しいものをただ料亭で食べる会>でもいいわ」などと言い出す始末。もはや結婚関係なし。話題はだんだん資産運用や退職金といった妙に世知辛いものになっていき、Wちゃんの投資信託の話に身を乗り出す私。そうこうしているうちに、乙女たちの夜は更けていくのであった。

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翌日は上野の国立博物館へ。これまた楽しみにしていた「大琳派展」を見に行った。三連休の中日でもあり案の定の混みっぷりで入館20分待ち。なんでこんなに人が多いの、みんな普段、屏風絵とか襖絵とかにそんなに興味ないでしょ!と思うのだが、かくいう私もそうなので何も言えない。館内もそりゃあもう混んでいて自分のペースで鑑賞するどころではなかった。ただでさえ広い館内、ぜんぶ見て回ったら3時間はかかった。つ、つかれたあぁぁ。そのあとロビーのソファーでちょっと休むつもりが、なんと1時間近くも爆睡していたよ。

さてその「大琳派展」。目玉のひとつはなんといっても「風神雷神図」なわけだが、私が行った日は会期中でも限られた期間しかない<四つの風神雷神図が一堂に集まる日>だった。風神雷神図といえば、誰もが教科書で見たことのあるアレ。四つの、というのは俵屋宗達尾形光琳酒井抱一、鈴木基一の4人による作品のことなのだが、時代も所蔵館も越えた4点がひとところに集まるというのはもう一生ないかもしれぬ。

本展示会のコンセプトは「継承と変奏」なので、作者の違う4点をバラバラに展示することはせず、「風神と雷神」という同一テーマということですべてを一つの空間に展示していた。なんという豪華さ、なんという粋な演出。まったく予想せずひょいと足を踏み入れたスペース、左・正面・右の三面に4点がバン!と飾られているのは何とも壮麗だった。思わず「うわ!」って声が出て、ぞわわと鳥肌が立ったもんな。絵から風圧を感じたのはたぶん初めて。それくらい、痛快でパワフルでカッコよくて、感動だった。泣くかと思った。泣かなかったけど。行ってよかった。あの空間に立ててよかった。この経験をしないっていうのは人生の損かもよ。って思うのと同時に、会期違いで見られなかった尾形光琳の「燕子花図屏風」を思って残念な気持ちでいっぱい。いつかきっと見に行こう。

夜は東京に住む友人Kちゃんと待ち合わせて新丸ビルでディナーとしゃれこむ。オープンテラスのウッドデッキにスーツ姿の男性数人が座っていてグラスを傾けていた。バックに夜景×スーツ×グラスに揺れる琥珀色の液体(ビール?)。なんだか知らないときめき相乗効果が発動し、「あのスーツ集団がカッコいい~」とぽうっとなる(妄想の火種はどこにでも転がっている)。 レストランからは東京タワーが見えて、それだけで大はしゃぎな私。おのぼりさんですみません。

おのぼりさんついでに(?)ごはんを食べながらKちゃんと<東京23区ぜんぶ言えるか>大会を開催。意外とわからなくてショックを受ける。何回やっても、私には板橋区が落とし穴だった、ふう。そういえばKちゃんとも、妄想恋話と財テクの話をしたな。そんなんばっかり。あ、あと、Kちゃんが大好きだというドアラ中日ドラゴンズゆるキャラゆるキャラのくせに動きは俊敏。ふだんはスーパーの食品売り場でバイトをしている、らしい)について、いかに可愛らしいかを延々聞いたんだった。キャラものにはまったく興味がない私だが、写真やらグッズやらを見せられてあの手この手で洗脳を受けた結果、ごはんを終えるころには「ドアラのお尻に顔をうずめたい!」とか言うまでに。やれやれ。

結婚式の神聖さも琳派のカッコよさもドアラのお尻も愉快な友人たちも、ぜんぶまとめて愛おしい、秋の日の週末でした。乾杯!