旅と日常のあいだ

石川県発、近場の寄り道から海外旅行まで。見たもの、食べたもの、面白いことの共有。




島本理生『あなたの愛人の名前は』感想

島本理生さんの小説『あなたの愛人の名前は』を読む。6つの短編がおさめられており、ある恋愛を男女それぞれの視点から描いたものとか、同じ人物が別の話にも登場したりとか、人間関係やエピソードが少しずつ重なり合っている構成がよかった。 = 広告 = // …

アナログな穴場図書館と、穴の空いたお得なおやつ

2019年春にオープンした野々市の複合施設、カミーノによく行っている。お目当ては図書コーナーなのだけど、ここが超穴場。スペースも本棚も小さいけれど、行くたびに新刊や話題作が続々と並んでいる。芥川賞・直木賞候補作とか、本屋大賞関連とか、新聞で紹…

夏のおはぎ「夜舟」を食べる。桃あんと、ブルーベリーあん

おはぎやぼたもちと呼ばれるあの和菓子を、夏は「夜舟」と呼ぶそうだ。先日ニュースで取り上げられていて初めて知った。石川県では、地元の農家と和菓子店がコラボした農菓プロジェクトという団体が、夜舟を夏の風物詩にすべく活動しているらしい。具体的に…

歌の向こう側にある景色や気分を読む。東直子・穂村弘『しびれる短歌』

新聞の書評欄を見てひかれた、『しびれる短歌』を読んだ。歌人の東直子さんと穂村弘さんによる対談集。私はお二方の短歌がかなり好き。穂村さんは散文も大好き。 しびれる短歌 (ちくまプリマー新書) 作者: 東直子,穂村弘 出版社/メーカー: 筑摩書房 発売日: …

似ている二人、なかしましほさんとムラヨシマサユキさんのお菓子談義

NHKきょうの料理で、二人の料理家が手紙をやりとりしながら自慢の1品を紹介しあう「往復書簡」という企画があったので見た。初回(7/9)は、なかしましほさんとムラヨシマサユキさん、どちらも焼き菓子界の有名人。特にムラヨシマサユキさんは一年ほど前から…

流行てんこ盛りのタピオカパンケーキと、「雨後のタピオカ」

2017年の秋、台湾に行ったときに食べたタピオカミルクティーパンケーキ。「美好年代」というカフェにて。 タピオカ+パンケーキという組み合わせといい、かわいいのか薄気味悪いのかよくわからないビジュアルといい、斬新さにびっくりした記憶がある。さすが…

金沢、老舗和菓子「村上」のカフェにて抹茶レモンあんみつを。

友人と、金沢にある【菓ふぇMURAKAMI】へ。老舗和菓子店「村上」が運営するお店で、モダンで洗練された雰囲気のカフェ。別の店でランチを食べたあと、13時頃に行ったら満席だった。案内を待つ間に、売り場の和菓子(買って帰れる)を眺めたり、椅子に座って…

【土九】にて白いたい焼きとの再会。冷やして美味しいマンゴーヨーグルト味。

週に一度は欠かさず食べていた【土九】のたい焼きを、この一ヶ月は何やら忙しくて買いに行けずじまいだったけれど、今日こそは!との思いで買いに行った。二ヶ月ごとに変わる「季節のたい焼き」は、5・6月のりんごカスタードから、マンゴーヨーグルトになっ…

夏の飲み物といえば。カルピスのフルーツ味いろいろ。

蒸し暑くなってきた最近、好んで飲んでいるもの……カルピス。希釈用の液を常備しておいて、炭酸水で割る。グラスになみなみ、お風呂上がりにぐいっといくのが最高。 現時点ではレモンがいちばん好き。さっぱりして爽やか。メロンと巨峰はびっくりするくらいメ…

あぶら麸の復権をかけて。あぶら麸入りラタトゥイユを作る

先日、初めて買った「あぶら麸」 で卵とじ丼を作り、手順を大幅に間違えたものの好きな味だった、という話を書いた。tokotoko.hatenablog.jp しかし出来栄えとしてはやや微妙だったため、夫の反応も微妙であったのが心残り。あぶら麸にハマりかけてる私とし…

上半期、もっともよく食べたおやつはたい焼き。連続記録を振り返る

2019年の半分が過ぎた。 振り返ってみて思うことのひとつが、たい焼きをよく食べた半年だったな!ということ(平和だなぁ)。それもだいたい土曜日に、野々市にある【土九(つちく)】というお店のたい焼きを。1月なかばから始まって、途中までは自然発生的…

氷室の日に、氷室饅頭を食べてお祈り

7月1日は「氷室の日」。金沢では無病息災を願って氷室万頭を食べる風習があり、この時期はどこの和菓子屋さんにもスーパーにも、大々的に氷室饅頭が並ぶ。 我が家でも食べた。去年と同じ、押野松月堂というお店のもの。いろんな色があるけれど味はぜんぶ同じ…

金沢【プティブラン】のカヌレは、ミニサイズでもっちり食感

金沢のケーキ店【プティ ブラン】のカヌレ、3つ入り250円。高さ3センチくらいの小ぶりな一口サイズ。もったいないので一口では食べないけどね。カヌレが好きな私は、思い立ったときに立ち寄れるようGoogle Mapに「カヌレをおいてある(らしい)ケーキ店」を…

阿川佐和子『ことことこーこ』感想。親の介護と自分の生活と。

阿川佐和子さん『ことことこーこ』を読んだ。 認知症が進む実母・琴子(ことこ)と、その娘である私・香子(こうこ)の物語。症状が進んで物忘れがどんどんひどくなっていく母親に加え、関係がしっくりきてない弟とその妻、仕事での失敗といったエピソードが…

部屋の中で水が回っているだけのような気がしている

家のベランダ工事のため、ベランダに物を置いてはいけない&洗濯物を干してはいけない状況が続いている我が家。10個以上あった鉢植えは、大葉のプランターは実家に避難(その間は収穫できないのが無念)、一部は玄関先に置き、一部は部屋の中に置いた。 部屋…

初・ピンクの朝顔が開花した

鉢植えの朝顔、前日に最大限まで大きくなっていたつぼみが翌朝開いていた。咲くまでわからなかったピンク、狙っていた色なのでうれしい。全体的にこんなに小さいのに、こんな低い位置につぼみがついてもう開花。朝顔の進行ってこんな早かったかな、7月くらい…

自由学園のクッキー缶と、自分のスタイルを持っている友人

友人Mさんから届いた贈り物、自由学園食事研究グループのクッキー缶。イラストも模様も一切ない真っ白な缶のふたを開けるとクッキーが整然とおさめられており、その美しさにうっとり。食べる楽しみを思ってわくわくする気持ちがとまらないのであった。これを…

宮城のご当地食材「あぶら麸」で丼を作ったものの……。

見かけるたびに気になっていた「あぶら麩」なる食材を初めて買ってみた。これまでに聞いたことも食べたこともなかったけれど、その名のとおりお麩を油で揚げたもので、宮城県のご当地食材らしい。私はお麩が好き。車麸も、生麩も、すだれ麸も好物だ。 あぶら…

生後三ヶ月の赤ちゃんと、初めての特急&新幹線に乗った話

先日、生後三ヶ月の子どもと一緒に石川~静岡を往復した。手段は特急列車&新幹線、所要時間は6時間ほど。区間によって、私+子+夫の三人、または私+子の二人で。子連れの長距離移動は初めて、マイカー以外の乗り物も初めて。行くまでは楽しみ半分緊張半分…

初夏の定番作業、梅シロップづくり

青梅の時期。義実家の庭でなった梅の実を2.2キロもらったので梅シロップを仕込む。氷砂糖は2キロを用意。一番大きな赤いフタの貯蔵ビンに梅と氷砂糖を交互に入れる……が、入りきらないので残りは小さなビン2つへ。梅と氷砂糖をだいたい同量ずつ入れるべきなの…

外壁工事の開始、ベランダ菜園の受難

住んでいるマンションで外壁工事が始まった。修繕&改善してくれるのは大変ありがたいんだけど、困ったのがベランダに置いてある鉢植えの行く末。 お知らせの紙には「各戸のベランダに作業員が入ります。期間中は部屋を施錠し、カーテンを締め、洗濯物は屋外…

パン切り包丁のデビューと、ペリカンの食パンと、雑誌「CREA」のパン特集

結婚式の引出物にカタログギフトをいただいて、「持っていないけれどそういえばほしかったもの」「友人との関係が何かしらあるもの」がいいなーと考えていたところ、うってつけのものを見つけた。 パン切り包丁! そういえば持ってない。家でパンを切るたび…

クッキーを焼いて気分転換

土曜日の午後、買い物に行く約束をしていたのに夫は昼寝。しかもしっかり布団に入ってすやすやと。うっかり寝ちゃったというより、最初から寝る気満々で寝てるよね? 約束が違うぞ、一体どういうつもりなんじゃい! 怒りと悲しみがわいてきたので、その感情…

伊坂幸太郎『フーガはユーガ』感想。展開の爽快感と、読後のモヤモヤと。

伊坂幸太郎『フーガはユーガ』を読んだ。あらすじも設定も知らぬまま、なんとも不思議な表紙だなあと思いながら。 久々に読む伊坂作品、終盤の仕掛けにぞわぞわと興奮した。語り手のセリフに何度も出てくる「僕が話していることには嘘がまざっている」という…

河内晩柑でマーマレード作り。炭酸水で割るのもおいしい

初夏のフルーツ、河内晩柑をもらった。袋には宇和ゴールドと書いてあったので「どっちなの?」と思ったら、同じ河内晩柑でも栽培エリアや出荷する農協によって名付けがさまざまであるらしい。天草晩柑とか美生柑とか夏文旦とか。 皮がとてもきれいなので捨て…

育児の合間にリカちゃんのワンピースを量産する

リカちゃん人形の服を作るのが趣味。ほかに何もしなくていいのなら、食事や睡眠をけずってでも心ゆくまで没頭したい……。出産後は時間がとれなくて遠のいていたけれど(やる気は常にあった)、この頃は時間を見つけてまたちくちくとやっている。 子どもが生後…

月に一度はお菓子作り、という目標をもっている

北陸地方、梅雨入り。洗濯物が乾きにくい時期の到来だ。冬は雪のため外に干せず、春先は花粉がイヤで外に干せず。またしばらく室内干しの日々、仕方ないとはいえ困ったものだねぇ。 気分転換にというわけではないが、朝からチョコレートマフィンを焼く。そう…

端午の節句、菖蒲とよもぎの上に寝た王子様

旧暦で端午の節句にあたる6月4日、菖蒲とよもぎを布団の下に敷いて寝た。無病息災を祈るもので、このあたり(石川県加賀地方)の風習なのだと義両親から教えてもらった。子どもがいなければ、たぶん知らないまま通り過ぎていた。そういうのが実にたくさんあ…

老舗パン屋さんの幸福感。藤枝【ラパン】と島田【シルベスター】

実家のある静岡県にて、気になっていたパン屋さんへ。 藤枝市【ラパン】。藤枝駅から徒歩10分ほどの住宅街にある店。平日の午前、目当てのパンが焼き上がるのを待つ10分間くらい店内にいたのだけど、お客さんがまったく途切れずやってきて常にレジが稼働して…

結婚式の花飾りに、山の風景が恋しくなる

友人Aの結婚披露宴に出席した帰り際、高砂や円卓を飾っていたお花を分けてもらって持ち帰った。A(新婦)は、登山仲間であり、電車旅の友であり、今は閉店してしまった愛すべきカフェ「つきさむ」の友である。 お花の色や種類や飾り付けって、新郎新婦の(主…